長崎県五島列島で産する「五島うどん」は、全国的にも有名な長崎名物のうどん。
九州の最西端に位置し、東シナ海の東部に浮かぶ島々からなる五島列島。北側から中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の五つの大きな島を中心に、約140の島からなり、西海国立公園に指定されている。多くのカトリック教会が存在し、キリシタンの香りが色濃く残る。
五島うどんは厚めに丸く伸ばした生地を鎌で渦巻き状に切り出した後(この工程から『鎌切りうどん』とも言われる)、少し力を加えながら横に並べた二本の棒に8の字にかけてから、棒の間隔を少しずつ引き伸ばした後、一旦、生地を外してからまた力をかけながら生地を棒に8の字にかけていく。そうめんや稲庭うどんのような手延べ製法で作られているため普通のうどんより細く、断面が丸いのが特徴。手延べの際に粉をふらず五島産の椿油を使用しており、かすかにその香りがする。
◎食べ方
五島うどんの食べ方としては、たっぷりのお湯で茹で上げたあつあつの釜揚げうどんを醤油やアゴ(トビウオ)出汁のたれで食べる「地獄炊き」が代表的。弘法大師伝来を称する讃岐うどんに対し、五島うどんは地理的に大陸から独自ルートで直接伝来したといわれている。